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バレーボールでのスパイクやサーブ時の肩の痛み。

高校でバレーボールをしているAくん。

レギュラーになり練習量も増えたせいか、最近ではスパイクやサーブなどのボールミートの瞬間、力が抜けてしまうほどの右肩関節の激痛を感じるようになり来院。

視診としてまず特に目についたのは肩甲骨下角の浮き上がり。
そして両肩関節の内旋(いわゆる巻き込み肩&猫背)でした。
もちろん動きの評価でも右肩関節の肩甲上腕リズムに乱れがありました。

そして右肩関節前方拳上時には、最終域付近で肩関節の後ろ側に痛みが現れます。
これはおそらく肩関節のインピンジメント(衝突)によるもの。

学生が抱える関節機能障害に対して、僕は必ず間違った筋力トレーニングを疑います。
そこで、
「学校で筋トレはしてる?」
という質問を投げかけました。
すると、
「腕立て伏せと腹筋とスクワットと・・」
「!!」

ここでの曲者が部活には多い腕立て伏せ

これはスポーツに関わらず一般的にも言えることですが、ただでさえ猫背気味な骨格の人が過度に腕立て伏せで大胸筋を鍛えてしまうと、肩の巻き込みに拍車をかけてしまうことがあります。

特にAくんのように部活でもオーバーユース気味で筋緊張の高いケースでは、大腰筋肥大による筋緊張はただでさえ窮屈な肩関節をさらに窮屈なものにさせてしまいます。

おおかた関節付近の強く大きなアウターの筋群が硬く適応すると、次に負担を強いられるのがインナーである弱い筋群です。
この場合、通常関節の安定性をその主な仕事とするインナーは普段しないような仕事(力を使うような仕事)を手伝わされることになり徐々に悲鳴をあげます。

インナーが機能しなくなると今度は肩関節運動時の上腕骨のスムースな誘導がされなくなり、結果インピンジメントをふくむ腱板の故障を招きます。

このように筋トレは何をやってもいいというわけではなく、それぞれの骨格の特性や日常生活動作のクセ、さらにはどういった(腰痛や肩こりなどの)慢性症状をかかえているかにも選択するトレーニングはかわってきます。
そこを間違えてしまうとせっかくのトレーニングがかえって仇となってしまうんです。
ここは多くの方が陥りやすいところです。

Aくんの場合は幸いそこまでの機能不全は見受けられないものの、もしこのままほっといて無理に練習を重ねてしまっていたらさらにやっかいな障害を発症してしまうリスクがありました。

初日の治療は第一に硬く線維化してしまっている大胸筋をゆるめる作業と、インピンジメントに関わっている棘上筋のリリースをメインに施行。
それから今回の肩甲上腕リズムの乱れをおこす因子でもあった僧帽筋上部への介入。

これだけでも関節可動域は改善をみせ、ボールミート時の痛みも大幅に軽減しました。

ただこれで終わりではなく、これらの筋緊張は戻りやすいもの。
痛みが出るようになるにはそれなりの蓄積があるため、回復にもある程度の期間を要することを説明。
体に出る機能不全というものはそう容易にはいかないものです。

そしてAくんには大胸筋や棘上筋といった、今回の機能不全に関わっているであろう筋群のセルフケアの指導と腕立て、腹筋などの筋トレの中止をすすめこの日は終了。
症状が落ち着くまでは週1~2回程の定期的な来院をすすめました。

今後どう変わっていくかは当院の見立てもさることながら、Aくん自身の自己管理が重要になってきます。


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